危険なコンサート
今回の、ぶるーむ・むじーく サマーコンサート2001は、実は危険なコンサートだったのだ。というのも、4月22日に、室内楽リサイタルを終え(これがまたハードなプログラムだった)、その後、「紫金草物語」(12曲から成る合唱組曲)の編曲に6月まで没頭し、8月のサマーコンサートの準備にかかれたのは、本番の2ヶ月半前だった。おまけに、まずは新作の音楽ファンタジーの作曲から始め、独奏するリストの曲(まったく初めての曲)の練習は、その後からになってしまった。テクニック的にも大変むずかしいこの曲は、1年、少なくとも半年はかけないと満足に弾けるような曲ではないのだ。それを何と!2ヶ月でやってしまった。無茶だ!いい演奏ができるわけがない。聴いてくださった方、ゴメンナサイ!あんな、いいかげんなリストをお聞かせしてしまって・・・・・反省してます。
コンサート当日、リハーサルでも、やはりリストはひどい状態だった。食事をそそくさと済ませると、本番までの時間、ピアノにかじりついて練習。当日になって、こんな練習している人、まずないだろうな〜。1時間半のプログラムで、独奏4曲、フルートとの二重奏が6曲、打楽器も入れたアンサンブルが3曲、そして新作の音楽ファンタジーと、とにかくピアノは全部弾くわけだけど、しょっぱなのリストの大変さからみれば、他の曲は気楽なものだ。
そのしわよせが、私の弱点・足にきてしまった。本番直前、足の筋肉がつって、靴をはくこともできない。これでは痛くてペダルもふめない。どうしよう!でも、もう開演時間がきてしまった。無理やり足を靴につっこんで、出て行った。足なんか全然痛くないような顔をして・・・。つったままの足でペダルをふみながら、リストを弾き始めた。音の方に神経が集中するうち、いつの間にか足はおさっまっていた。ああ、危険なリストだった(^^;)
コンサートが何とか終わり、ホッとした時、また足が怒り出した。今度のはひどい。右足の太ももから指先まで、全体が痙攣し、立っていることもできず、倒れかけてところへ、そばにいた人が椅子を差し出してくれた。しばらく痛みで、口もきけない。こんなにひどいのは初めてだ。
振り返ってみれば、昨年の12月が、無茶苦茶忙しく、その後ずっと忙しいのが数珠繋ぎになっていた。その疲れが私の弱点である足にきてしまったのかもしれない。
こんな危険なコンサートは、コリゴリ!もっと余裕をもたなくては・・・・・本当に反省!